NK-GIAS | Challenging mind, Changing dynamics

NK-GIASは時空間情報を表示・編集・解析するためのシステムです

時空間データを扱う分野は少なくありませんが、こういった分野における調査解析は幾つかのコンピュータソフトを横断的に使って進められるのが一般的でした。空間データ(地理情報)はGISソフト、時間データ(時系列)はDBソフト(或いは表計算ソフト)、断面図などはCADソフト、そして時間的に変化する空間データをアニメーション化するときにはCGソフトが使われます。これらのソフトを使い分け、それらを使いこなす必要がありました。ところが、こういった場合の多くは、各々のソフトから見ればその機能の一部を使っているに過ぎず、その全ての機能を使うわけではありません。例えば、GISソフトの多くは製品レベルの地図を製作する目的で作られており、市役所や消防署のマークが美しく配置できたりしますが、そういった機能というのは、その他多くの分野ではほとんど使われないものです。
NK-GIAS(エヌケージアス)はこのような考えの下、時空間データの管理・表示・編集・解析を統合的かつ効率的に行い、多くの分野で必要十分な地図・グラフおよびそれらの混在する出力を得るためのシステムとして開発されました。

最新ニュース

2018-08-01

スリランカのCenter for Urban Waterを訪問

2018年7月23-24日にスリランカのThe Ministry of Megapolis and Western DevelopmentのCenter for Urban Waterを訪問し、NK-GIASを紹介しました。同センターが実施している様々な取組みについての意見交換の後で、NK-GIASとその水文解析ツールについて適用事例紹介をしました。10名の研究者・技術者が2日間の会議に参加して下さり、水文解析のパラメータ同定に関する議論(特にSHERモデルのパラメータ同定に関すること)が交わされました。

2018-06-19

ヤンゴン工科大学にて第一回GISトレーニングを開催

NK-GIASを用いたGISトレーニングが、2018年6月12~14日の期間でミャンマーのヤンゴン工科大学で開催されました。参加者はヤンゴン工科大学の教授、講師と生徒に加え、幾つかの政府機関からも参加がありました。GISの基本的な知識を初めとして、ジオリファレンシング、空間補間、座標系変換、ASTERデータやランドサットデータの利用と解析などの演習も実施されました。なお、このトレーニングプログラムは、ヤンゴン工科大学と日本工営中央研究所が締結したMoUの下で実現したものです。

2017-05-16

バージョン 1.8.00のリリース開始

今般、バージョン1.8の配布を開始しますので、お使い下さい。
ご注意:既存のNK-GIASプロジェクトをバージョン1.8で読み込む際、プロジェクトファイルを更新する場合があります。その更新時にプロジェクトファイルを破壊する可能性がゼロではないことから、先ずは既存のプロジェクトファイルのバックアップをしてから新バージョンで開くようにして下さい。

バージョン1.8の主な機能変更は下記の通りです。


  1. 国土地理院がインターネット上に公開している地理院マップの内、基本図と空中写真をオンラインで表示できるようになりました。

  2. インターネット上に公開されているオープンレイヤーマップをオンラインで一つのテーマとして表示することができるようになりました。

  3. ベクター型データへのアクセス方式は、全てをメモリーに読み込んでから表示・編集する方式としていましたが、ハードディスク上のファイルから必要な部分だけをメモリーに読み込む方式に変更しました。これによりこれまでは読み込むことが出来なかった巨大なシェープファイルも使えるようになりました。

  4. 衛星画像などのピクセルから数値を取り出して、それを用いた演算が出来るようになりました。

  5. ピラミッドと呼ばれる画像描画方式を採用し、画像のズームイン・ズームアウトが高速にできるようになりました。

  6. フィーチャーテーマの属性情報で使われている文字コードを選択できるようになりました。

  7. メニューとヘルプシステムを日本語と英語で切り替えることができるようになりました。今後は日本語版と英語版の区分を無くします。