GrADSファイルから時系列グリッドテーマを作成

GrADSGrid Analysis and Display System)はCOLACenter for Ocean-Land-Atmosphere Studies:コロンビア大学海洋地表大気研究所)で開発された気象データプロット用ソフトウエアです。NK-GIASでは現在、このGrADSがサポートするデータ形式のうち通常のGrADSグリッドデータ(Gridded Data Sets)を読み込むことができます。

GrADSファイル形式は、複数のレイヤー(例えば、地表と上空100m2つのレイヤー)と各レイヤー上の複数の変数(例えば、降雨量、風速、気温など)の時系列データを一つのファイルに格納することが出来ます。NK-GIASは、GrADSファイルより一つのレイヤー上の一つの変数を抜き出し、時系列グリッドテーマを作成します。FILEHEADER(ファイルの先頭に付加されたバイト数)、THEADER(時間軸の先頭に付加されたバイト数)、XYHEADER(1グリッドの先頭に付加されたバイト数)で指定されたバイト数分を読み飛ばすので、ユーザが独自に作成したメッシュ状のバイナリデータを描画するのにも役立ちます。

GrADSファイルの読み込みは、[挿入][GrADSファイル(グリッドデータ)...]より行います。GrADSファイルは、データのメタ情報を記述したコントロールファイル*.ctl)と単精度実数バイナリ-データ(拡張子は任意)が一組となっています。GrADSファイルのコントロールファイルを指定すると格納している変数とレイヤーを選択することが出来ます。

最も単純なGrADSファイルは、等間隔の緯度、経度で区切られたメッシュデータです。また、地球楕円体はWGS84と決められています。ユーザーが独自にUTM座標系などで作成するメッシュ上のデータがGrADSファイルの扱える座標系以外でも対応できるように、座標系の設定ダイアログからユーザーが意図する投影法を設定することが出来ます。

[解説]

コントロールファイルのタグ

ユーザ独自の時系列グリッドテーマを作成する