UTM(ユニバーサル横メルカトル)座標系はガウス・クリューゲルの投影法に基づき、地球全体を経度6度ごとに60個の帯(経度帯:zone)に分割しています(6度×60個の帯 = 360度:地球一周)。座標原点は個々の帯の中央経線と赤道の交点としていて、60の帯それぞれに座標原点が存在しています。日本の国土は51帯〜56帯に属しています。縮尺係数(線拡大率)は中央経線上で0.9996とし、結果、中央経線より東西に約180kmのところで縮尺係数が1.0000となり、これより外側は縮尺係数が1よりも大きくなり、1ゾーン内の歪みが6/10000以内に収まるように設計されています。
現在国際的に共通して広く用いられており、日本では国土地理院が全国整備した縮尺1/25,000及び1/50,000地形図、そして縮尺1/200,000地勢図等に用いられています。市町村の面積調べ等もこの座標系の基に行われています。
日本周辺のUTMゾーン番号
ゾーン番号 |
ゾーン適用範囲 |
51 |
120°~ 126° |
52 |
126°~ 132° |
53 |
132°~ 138° |
54 |
138°~ 144° |
55 |
144°~ 150° |
56 |
150°~ 156° |