グリッドテーマ

グリッド(格子)とはタテ・ヨコ方向にそれぞれ一定間隔で配置された点を意味しています。このように配置した点を中心にタテ・ヨコ方向に隣り合う点までの中間点で境界線を引くと、その点を中心に持つ長方形(又はタテ・ヨコ方向の間隔が等しいときは正方形)が描かれますが、それをセル(又はグリッドセル)と呼びます。このセルは各々一つの値を持つことができます。設定できる値の型は実数(倍精度実数)、整数(倍精度整数)または“値無し”の3種類です。“値無し”とは、そのセルには値がセットされていないことを示します。この値無しをセットするために、全てのグリッドテーマは独自の“NoDataを持ちます。セルの値が“NoDataに等しければ、NK-GIASはそのセルが値無しであると認識し、描画対象から外したり、補間の対象としたり、グリッドテーマ間の演算においてそのセルを無視したりします。“NoDataはデフォルトでは“-9999.0”にセットされますが、データ処理の過程で必要な場合は、その値を変更することができます。

グリッドはタテ・ヨコ方向に一定間隔に値を配置することが前提ですので、地図投影に対応できません。例えば、十進緯度経度(例えば、東経方向0.01°、北緯方向0.015°など)で記述されたグリッド間隔をUTM座標系へ変換した場合、グリッドの北端と南端では東西方向距離が異なります。従って、地図投影をしてしまうと、一定間隔のセルサイズを維持できなくなりますので、このような変換には対応しておりません。