現在のマップビューに設定されている座標系の表示、あるいはその設定変更を行います。プロジェクトには異なる座標系のもとで作られたテーマを同時に登録できますが、それらを正しい位置に重ねて描画するためには特定の座標系をひとつ設定し、描画の度に自動的にその座標系に投影変換等をする必要があるからです。またこのダイアログでマップペーンの背景色や回転角度を設定することもできます。
操作手順(座標系・投影法の設定)
① メニュー[表示][マップビューのプロパティ...]を選びます。
② マップビューのプロパティダイアログが現れるので<変更...>ボタンをクリックします。
③ ②の<変更...>ボタンをクリックして現れるダイアログのツリー構造(③)には、既にいくつかの標準的な投影法が登録されています。この中のひとつを選択して設定するか、あるいは<新規>ボタンで新規投影法を登録・設定することもできます。(詳細は地図投影 XE "地図投影(Map projection)" 法の設定”を参照して下さい。)
④ マップペーンの背景色を設定します。
⑤ マップ時刻コントロールで設定される時刻を、拡張グリッドテーマを構成するグリッドテーマの時刻タグに関わらず等間隔で設定することができます。
⑥ マップペーンを回転させて描画することができます。ここで指定された回転角度分、時計まわりに回転します。但し、グリッドテーマはメニュー[編集][マップビューの回転反映]がチェックされているときのみ回転します。
ツリー上の名称 |
座標系 |
投影法 | |
Geographic Coordinate Systems (緯度経度で表示される座標系) |
JGD2000 |
世界測地系 |
|
Tokyo |
日本測地系 |
| |
WGS84 |
WGS-84 |
| |
Projected Coordinate Systems (地図投影後の座標系) |
JGD2000 Japan19 |
世界測地系 |
平面直角座標系(19座標系) |
JGD2000 UTM |
世界測地系 |
ユニバーサル横メルカトル図法 | |
Tokyo Japan19 |
日本測地系 |
平面直角座標系(19座標系) | |
Tokyo UTM |
日本測地系 |
ユニバーサル横メルカトル図法 | |
WGS84 UTM |
WGS-84 |
ユニバーサル横メルカトル図法 |
注意
•座標系の設定ダイアログにあらかじめ用意されているGeographic Coordinate Systems(緯度経度で表示される座標系)の単位はdegreeであり、Projected Coordinate Systems(地図投影後の座標系)の単位はメートルです。例えばあるポリゴンの面積をメートル単位で求めるなど、degreeではなくメートル単位の作業をする場合には、Projected Coordinate Systems(地図投影後の座標系)のひとつを設定して下さい。
•マップビューに読み込んだテーマを、ここで設定した座標系に正しく描画するためには、テーマそのものが地図投影法定義ファイル(そのテーマの座標系・投影法情報)を持っている必要があります。
[解説]