勾配算出方法2(8方向)

水文解析を行う場合など、あるセルに降った雨が周囲のどのセルに流れ下るかを仮定することが、大きな問題になることがあります。その場合に周囲8方向の一つを選ぶアルゴリズムが必要になります。“8 方向”はそのような用途に対応した機能です。なお、周囲のセルがNoDataセルである場合には、それらのセルの値は中心セルの値Veと等しいと仮定して処理します。また、中心セルの値がNoData値のときは、結果はNoData値とします。

周囲のセルの中から最も値の低いもの(Vmin)を選び、そのセルまでの中心間距離(L)と高低差(Ve- Vmin)から勾配を求め、また、勾配の方向を算定します。