時刻の波及

時系列は時刻タグ(時刻を表す数値、日付)とその瞬間の値を1セットとした系列を表しますが、その瞬間の値が意味するものはデータによってまちまちです。例えば降水量データではある時刻の値は、それよりも一定期間前までに降った降水量を示します。また、一般的な水位データは、ある時刻の値はその瞬間の水位を示します。このような違いをグラフ描画などに反映するために「時刻の波及」という設定を行います。下表に設定できる時刻の波及パターンを解説します。

 

波及の名称

波及方法

波及図

過去へ波及

ある時刻に設定した値は、それよりも過去の値であると解釈する。

最も過去の時刻タグt1よりも更に過去の状況は指定時刻まで、あるいは無限を指定できる。

未来へ波及

ある時刻に設定した値は、それよりも未来の値であると解釈する。

最も未来に位置する時刻タグt3よりも更に未来の状況は指定時刻まで、あるいは無限を指定できる。

直線補間

ある時刻に設定した値は、その瞬間の値を示し、補間の方法は隣り合う時刻タグ間の直線補間とする。

波及しない

時刻タグで指定された時刻以外は値が無いこととする。

 

操作手順(時系列のプロパティ)

   [表示][時系列のプロパティ...]により下図のダイアログが表示されます。

   時系列のタイプを設定します。タイプを設定した場合は、③の単位も自動的に設定されます。タイプを設定したくないときは、プルダウンリストの中で空欄を選択します。

   時系列の単位を設定します。単位を設定したくないときは、プルダウンリストの中で空欄を選択します。

   時系列の名称を記入します。他の時系列と重複しても構いません。

   時系列の中でNODATA値(欠測などの値を持たない事を意味する)を設定したいときには<追加>ボタンでこの欄に行を追加してNoData値を記入します。複数設定することが出来ます。

   タグを選択して内容を記入します。

   数値の表示方法を設定します。

   セルの塗り方を設定します。

   フォントを設定します。

   時刻の波及を設定します。