時系列ビューの概要

時系列ビューは、時系列間の計算や集計処理などを行う機能を持っています。メニュー[プロジェクト][時系列ビューの追加]NK-GIASのプロジェクトに追加することができ、時系列データはプロジェクト管理ウィンドウのメニュー[挿入][テキストファイル...]NK-GIASのプロジェクトファイル(データベース)に格納されます。

保存されている時系列データを表示、編集、解析するためには時系列ビューを作成し、必要な時系列の必要な期間、時間ステップを指定します。複数の時系列を用いた計算式や、ある時系列の統計値などを演算する機能を有しています。これらの処理は全てが時系列ビューに記録され、処理命令のリスト(アクションリストと呼びます)の一覧が作成されます。このアクションリストの一部を用いて、LoopSwitchGotoなどの制御文を加えて、一定の処理を自動的に実行させる機能も有します。

用途に応じた表示期間や時間ステップの指定によって多くの時系列ビューが作成されます。各時系列ビューにはその目的や用途など、説明メモを残しておくと良いでしょう

時系列ビューがいわゆる表計算ソフトと異なる点は、ペーンAの行ヘッダー(一番左の列)が常に時刻を示す点です。時系列ビューは時系列の処理に特化したウィンドウです。なお、時系列ビューの全てのセルは、いわゆる表計算ソフトとの間でコピー・アンド・ペーストを行うことができます。

時系列ビューの基本的な画面イメージを下図に示します。

   ペーンAには時系列のデータが表示されます。時系列ビューのメニュー[表示][プロパティ...]でこのビューに表示させる時系列を指定することができます。表示期間に制限はありません。列のヘッダー部分をマウスでドラッグすれば、列の順番を入れ替えることができます。

   ペーンBはホワイトボードのような役割です。計算用変数の保存や計算結果の出力、メモの保存等に使用されます。時系列ビューの作成時、ペーンBには行が全く作成されていないので、メニュー[編集][行の追加...]で必要な行数分、追加します。ペーンBの列数はペーンAと同じです。また最初隠れているペーンBそのものを表示させるには、ペーンABの間の境界線をドラッグします。