このツールにより高解像度のパンクロマティック衛星画像を用いて、低解像度マルチスペクトル画像を高解像度に変換することができます。パンシャープニングには幾つかの手法がありますが、NK-GIASでは3つの方法(Brovey, HIS, 単純平均)を用意しています。なお、[ツール][画像][バンド間演算…]を用いて、自ら数式を作成して同様な処理を行うこともできます。
操作手順:
① メニュー[ツール][画像][パンシャープニング..]を選択します。
② 出力ファイル(TIFFファイル(*.tif))の名前と場所を指定します。
③ パンクロマティック画像(ラスターテーマ)と変換元の衛星画像(ラスターテーマ)をそれぞれ選択します。
④ 変換元の衛星画像(ラスターテーマ)に含まれているバンドの内、赤、緑、青に相当するバンドを指定します。
⑤ パンシャープニングの手法をプルダウンリストから選択します。
1) Brovey
この手法では下記の式により赤、緑、青の値が計算されます。
OutputRed = Pan * InputRed / (InputRed + InputGreen + InputBlue)
OutputGreen = Pan * InputGreen / (InputRed + InputGreen + InputBlue)
OutputBlue = Pan * InputBlue / (InputRed + InputGreen + InputBlue)
2) IHS
この手法では色をRGBからHISモデルへ変換し、強さの成分をパンクロマティック画像から取得して適用します。出力画像はRGBモデルになります。
3) 単純平均
この手法では下式により赤、緑、青の値が計算されます。
OutputRed = (Pan + InputRed) * 0.5
OutputGreen = (Pan + InputGreen) * 0.5
OutputBlue = (Pan + InputBlue) * 0.5
⑥ 出力画像のビット深度(ピクセルのデータ型)をプルダウンリストから選択します。
⑦ <OK>ボタンを押して処理を開始します。
[解説]