3つの座標値

地球上の1地点を指し示す座標値の表現方法は大きく3つに区分できます。その一つは3次元直交座標系であり、座標原点からグリニッジ天文台を通る子午線(北極と南極をつなぐ線)と赤道が交わる点に向けてX軸、それよりも東向きに90°経度方向に移動した点に向けてY軸、北極に向けてZ軸を持つ座標系です。座標原点は測量成果毎に複数あります。次は、一般的によく耳にする緯度経度です。グリニッジ天文台を経度ゼロ、東向きをプラス、赤道上を緯度ゼロ、北向きをプラスとするのが最も一般的ですが、座標系と地球楕円体(地球は南北方向につぶれた楕円体であると計測されています)の長半径・短半径の設定の違いによって同じ地点に異なった緯度経度が存在しています。そして、3番目が平面直角座標系であり、一般的に目にする地形図などはこのような球体を平面へ地図投影したあとの座標系で表示されています。座標の原点は地域ごとに様々に設定されています。

 

3次元直交座標系

(Geocentric Coordinate System地球重心(座標)系)

互いに直交するX,Y,Z軸上の数値で空間中の地点を表す。使用される座標原点は複数存在する。

緯度経度(BL

南北方向と東西方向の2種類の角度で地球上の地点を表す(ドイツ語の緯度Breite と経度LängeからBLと略記されることが多い)。もちろんグリニッジ天文台を経度のゼロとする場合が多い。

平面直角座標系

Projected Coordinate System

互いに直交するX,Y軸上の数値で平面上の地点を表す。