テーマには「可視」、「選択」、「編集中」、「カレント」、「基準値」、「被減数」の6つのモードを設定できます。(「基準値」、「被減数」はグリッドテーマのみ設定可能。)
この内、カレントについては、NK-GIASの特徴的な機能の一つになります。NK-GIASの情報取得ツールと拡張選択ツールは複数のテーマを串刺し的に選択することが可能となっておりますが、その際に参照されるテーマを「カレント」としました。多くのテーマの内で、必要なテーマの情報を容易に参照できるように、このような機能を加えています。
また、「基準値」と「被減数」についてもNK-GIASの特徴的な機能の一つです。例えば、複数の時期の地下水位をグリッドテーマとして保持している場合、相互の高低差を知りたくなる場合があります。このような場合、グリッド演算機能を用いて両者の水位差を保持するグリッドテーマを作成する必要がありますが、このような作業はいわゆる中間ファイルの増加を招き、プロジェクトフォルダの無意味な肥大を招いてしまいます。「基準値」と「被減数」の機能を用いるとこのような中間ファイルを作る必要がなくなります。2つのグリッドテーマAとBがあるときに、A-Bの値を知りたいときには、Bのグリッドテーマを「基準値」として設定し、Aのグリッドテーマを「被減数」と設定します。この設定がされた後では、グリッドテーマAの全てのセルの値はA-Bの値として表示されます(数値表示と描画の両方とも変更されます。)。複数のグリッドテーマを同時に「被減数」こ設定することができます。なお、これらの操作はグリッドテーマAとBの値を変更することはありません。
モード |
セットの方法 |
効果 |
表示色 |
対象 |
可視 |
ビューマネジャーのテーマ名のはじめにある□をマウスクリックします。 |
ビューマネジャーのテーマ名のはじめにある□にチェックマークが付き、そのテーマはマップペーンに描画されます。 |
|
全種類のテーマ |
選択 |
テーマの名前をクリックすると、そのテーマを選択します。 |
選択されたテーマはファイルの出力などの操作で参照されます。 排他的な指定です。 |
テーマ名がイタリック体になり、 黒又は外枠を黒線で表示 |
全種類のテーマ |
編集中 |
テーマの名前を右クリックして、ポップアップメニューの“編集中”をセット(マウスでクリック)すると、そのテーマを編集状態にします。もう一度同じ操作をすると解除されます。 |
フィーチャーや属性情報あるいはグリッドセルの値が編集可能になります。 排他的な指定です。 |
マゼンタ |
編集可能なテーマ |
カレント |
テーマの名前を右クリックして、ポップアップメニューの“カレント”をセット(マウスでクリック)すると、そのテーマをカレント状態にします。 表示中のテーマは自動的にカレント状態に設定されますが、ポップアップメニューで解除することもできます。 |
情報取得ツールの対象となります。 カレントなグリッドテーマの最も上位にあるテーマについては、セルの値がカーソル右に常に表示されます。 同時に複数を設定できます。 |
水色 |
全種類のテーマ |
基準値 |
グリッドテーマの名前を右クリックして、ポップアップメニューの“基準値”をセット(マウスでクリック)すると、そのテーマを基準値とします。もう一度同じ操作をすると解除されます。 |
“被減数”に指定されたグリッドは、この基準値を引いた値が表示されます。排他的な指定です。 |
黄色 |
グリッドテーマ |
被減数 |
グリッドテーマの名前を右クリックして、ポップアップメニューの“被減数”をセット(マウスでクリック)すると、そのテーマを被減数とします。もう一度同じ操作をすると解除されます。 |
選択されたテーマは、基準値を引いた値を表示するように設定されます。同時に複数を設定できます。 |
文字が紫色 |
グリッドテーマ |