拡張グリッドテーマ

テーマ(主題)としてはひとくくりできるけれども、年代や季節あるいはシナリオ想定によって中身が異なる地理情報は少なくありません。例えば、ある地域の土地利用をメッシュ情報として取得した場合、年代毎に変化するそれを別々のグリッドテーマに保存するよりも、一つの固まりとして保持した方がデータ整理の観点からは合理的でしょう。また、ある地域の灌漑水量を整理する場合、季節や年毎に変化する灌漑水量を時間の概念と共に保持できれば、任意期間中の総灌漑水量などが時間方向の積分をとることで簡単に求められることでしょう。この他、シナリオ毎に異なる人口分布や作付け面積など、ひとつの固まりとして持っておきたいグリッドテーマは沢山あるはずです。このような固まりを実現する方法としてNK-GIASでは“拡張グリッドテーマ”という特殊なテーマを用意しています。

拡張グリッドテーマは、同一範囲で同一セルサイズの複数のグリッドテーマから構成されます。そこに含まれる各グリッドテーマ(“構成グリッド”と呼びます)にはタグとして時刻、整数値、または文字列のいずれかを付けることができます。固まりが内包する構成グリッドの一覧は[表示][構成要素表示...]で確認することができます。ユーザは拡張グリッドテーマの作成、構成グリッドの追加・削除・編集を行うことができます。構成グリッドのうち、任意の一つをマップビューに表示します。表示されている構成グリッドに対してはグリッドテーマと同じ操作が可能です。さらに拡張グリッドテーマに内包する構成グリッドを串刺しにして統計値を求めることもできます。

時刻タグをもつ拡張グリッドテーマに関しては、時間軸上で隣り合う時刻タグの間の、任意時刻のセルの値を確定するために、時刻タグの波及方法を設定する必要があります。

[解説]

拡張グリッドテーマ・時系列グリッドテーマの操作

拡張グリッド/グリッドの追加

拡張グリッド/グリッドの削除

拡張グリッド/時系列抽出

拡張グリッド/集計

拡張グリッドNoData値の変更

拡張グリッド/演算

拡張グリッド/結合

拡張グリッド/圧縮